韓国旅行って、とても快適だ。
基本的に街中や地下鉄には日本語表記があるし、食べ歩きや商業施設でも、日本語で話し掛けて貰えることも全く珍しくない。(ただ歩いているだけで何故日本人だとバレてしまうのかは毎回謎)
特に観光地の店員は、ほんのり前のめりで、親切だ。
そんな風に、ソウルでは観光客として至れり尽くせりを受けてきた自分が、初めての土地で感じたことを綴ってみようと思う。
今回自分が訪れたのは、韓国でも南西に位置する光州だ。

向かうのは、ほんの少し大変であった。
地図の通り、仁川や金浦といった主要空港からは少し遠い為、光州へ向かうには飛行機もしくはKTXへの乗り継ぎが必要。
今回はよく分かっておらず、国内線を乗り継いで向かってみた。
飛行時間は、一時間ほど。日本で例えると、関東から大阪へ向かう感じだろうか。


今回のメインの目的地は、光州女子大ユニバーシアード体育館。


ちなみにKTX経由の所要時間はこんな感じだが、搭乗や荷物のピックアップ諸々を考慮して総合するとどちらもあまり変わらない気がする。(自分は朝の光州行きの便に向けて前乗りしているので尚更)
ちなみに、メイン目的地である光州女子大ユニバーシアード体育館へはイベント参加の為に赴いたのだが、ここでは一旦端に置き、後日熱く語らせて欲しい。
今回はせっかくの光州なので、イベント後に自由日を設けて色々と散策してみた。
事前に調べた中で一番気になった場所が、ペンギンマウル。マウルとは、韓国語で「村」。ペンギン村の名称は、この辺りで暮らすお年寄りの歩き方がペンギンの様だった事に由来しているらしい。
場所は、南光州駅から700Mほど。途中、海産物のお店やカフェが立ち並んだ小さな市場も有り大変楽しい。

街並みを抜けると、住宅地。『本当に観光地があるのか?』と、少し不安になる程の雰囲気である。
程なくして見つけた「ペンギンマウル」。
入り口という入り口もなく、集落の様相。近所の方が通り道にしてるくらいにローカル感溢れている

普段はペンギンに因んだ工芸品の購入やワークショップ、飲食等も楽しめるらしいが、あいにくその日は定休日だった為、建物や景色を眺めて写真に収めてのんびり過ごした。
鮮やかで独特なペイント。様々な雑貨を集めたオブジェ…中々の見応えである。




通りも入り組んでおり、ウロウロしたりボーッと座って眺めてみたりを繰り返して、その場を離れた。
帰りに地元のスーパーに寄り、飲み物を購入。

自分が入店した時間にはたまたま他の客はおらず、外国人も珍しいのか、視線が若干痛め。感じの良い観光客っぽくお買い物しようとしたが、韓国語での挨拶にも返しては貰えなかった。無念。
そして実はこのペンギンマウルの前にも、1箇所遊びに行っている。
良洞市場だ。

ここは結構大きな市場で、何かお土産になる物は無いかと立ち寄ってみた。
駅を降りた瞬間から海鮮の香り?が漂っている。

こんな感じでかなり広く、沢山の海産物や食べ物が並んでいる。伝統衣装のお店もあった。


カニカマの様な物が挟まった卵焼き的な食べ物がとても美味しそうだったが、満腹だったので諦めた。今でも少し気になっている。あの食べ物は何だったのだろう、と。
その後、生きた蟹を買わせたい女性と(買うと言っていないのに喋りながら既に袋に詰めようとしている)、今から飛行機乗るから無理です!とカタコトの韓国語で攻防戦を繰り広げる私。
まだ殆ど会話にはならないレベルだが、以前の渡韓時に比べて自分の韓国語の上達ぶりが少し誇らしかった。
こんな感じで緩めの観光を楽しんだわけだが、韓国旅行を重ねて自分に起きた変化と、光州へ行って考えた事がある。
まず、自分の変化に関して。
挨拶を積極的にするようになった。
少なくとも自分は、日本の飲食店で『いらっしゃいませ』と言われたら、会釈して予約時間と予約名を簡潔に伝える。コンビニでは、購入する商品を差し出だして『お願いします』と言うくらいだった(場合によっては挨拶から入っていたとは思うが、100%ではなかった)。
韓国では店に入ると、客と店員が取り敢えず『オソ オセヨ〜』『アンニョンハセヨ〜』と交わすイメージがある。自分もなるだけ警戒されないようコミュニケーションが取りたかったので、とにかく『アンニョンハセヨ〜』と自分から声をかける意識をした。
その結果、帰国後にも癖になっており、コンビニや飲食店でも人間を目視したタイミングでやたらと挨拶をする人間が爆誕した。
人見知りで内向的な自分からすると、かなりの良い傾向だと思っている。
そして、光州へ行って考えた事は、旅行客としてするべき意識や立ち振る舞いだ。
冒頭でも述べたが、韓国の主要都市での旅は大変快適だ。
店員や周りの人々も観光客慣れしているお陰か、良い意味で特に気にされていない雰囲気がある。
しかし、今回訪れた光州の空気は、これまでとははまるで違った。
旅行客である自分が完全に異質なのだ。
人々の日々の生活というものが、身近に有りすぎる。
それを真近に見て、改めて思った。
自分にとっては非日常な場所でも、そこでは必ず誰かの日常が営まれており、土足で立ち入るような事があってはならないのだ。
つい浮き足立ってしまう旅先で、あくまで侵入者としての意識を持ち現地の人々を邪魔せず、リスペクトを込めた振る舞いが出来るようになりたい。
一般的には、きっとごく当たり前に皆が思っているこ事なのだろう。そんな当たり前な事実を見落としていたこれまでの自分を恥じ、改めるキッカケとなった光州の旅であった。


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